
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって発症する皮膚疾患です。主に幼少期に水痘に感染し体内に潜伏していたウイルスが、加齢や免疫力の低下によって再活性化し、発症します。
特徴的な症状として、身体の片側にピリピリとした痛みや赤い発疹が出現し、水ぶくれ(疱疹)が帯状に広がることが挙げられます。重症化すると帯状疱疹後神経痛(PHN)として長期間痛みが残ることがあり、特に高齢者は予防ワクチンが推奨されています。
帯状疱疹の原因
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって起こります。
初めて感染したときは水ぼうそうとして発症し、治癒後もウイルスは神経節に潜伏し、免疫力が低下したときに再活性化して発症します。
帯状疱疹の治療方法
帯状疱疹は、早期治療が重要です。早期に治療を開始すると、症状の重症化や後遺症を防ぐことができます。
- 抗ウイルス薬(飲み薬・点滴)
- 痛みの治療
- 神経痛の鎮痛薬:リリカ・タリージェ
- 一般的な鎮痛薬:ロキソニン・カロナール
- 神経ブロック注射等:痛みが強い場合
帯状疱疹ワクチンの予防接種
・50歳以上の方には帯状疱疹ワクチンが推奨されています。
・ワクチンを接種することで、発症率を50〜90%減少させ、帯状疱疹後神経痛(PHN)も予防できます。
帯状疱疹ワクチンの種類は以下の通りです。
- ワクチン:シングリックス
- タイプ:不活化ワクチン
- 予防効果:90%以上
- 接種回数: 2回(2か月間隔)
- 持続期間:10年以上
- 対象者:50歳以上
- 価格:約4万円以上(2回分)
ワクチンの選び方
シングリックスは、高い予防効果と長期的な持続性があるため、50歳以上の方に推奨されます。
まとめ
当クリニックでは、帯状疱疹の治療だけでなく、ワクチン接種も実施しております。ご相談や予防接種をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。