
多汗症は、汗を過剰に分泌する疾患 で、全身または特定の部位に大量の汗をかくことが特徴です。日常生活に支障をきたすことがあり、治療が必要になることもあります。全身性に発汗が増加する全身性多汗症と、部分的に発汗増加する局所性多汗症があり、全身性多汗症には原発性(特に原因がない)と続発性にわかれる。
多汗症の原因
多汗症は、過剰に汗をかく症状で、原因は主に2つに分かれます。一次性(特に原因がなく遺伝的要素が関与)と二次性(他の病気や薬剤、ストレスが引き金)があります。
多汗症の治療方法
多汗症の治療方法は、以下の通りです。
- 外用薬(塗り薬)
- 抗コリン薬(エクロックゲル、ラピフォートワイプ、アポハイド)
- 塩化アルミニウム外用薬
- 内服薬(飲み薬)
- 抗コリン薬(プロバンサインなど)
- ボトックス注射
- わき・手のひら・足の裏などに注射すると汗を抑えられる
- イオントフォレーシス(電気治療)
- 手や足を水に浸し、微弱な電流を流すことで発汗を抑える
- 手術(胸部交感神経遮断術:ETS)
- 交感神経を切断または遮断する手術
- 重度の手掌多汗症に適応
- 代償性発汗(他の部位の汗が増える)リスクがあるため慎重に適応を判断
まとめ
多汗症は適切な治療で改善できる疾患です。気になる症状がある方は、早めに皮膚科へご相談ください。