
いぼは、ヒトパピローマウイルス(HPV) というウイルスが皮膚に感染して発生する良性の皮膚疾患です。主に手足にできることが多く、放置すると増えたり広がったりすることがあります。
いぼの種類と特徴
いぼの種類と特徴は以下の通りです。
- 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 最も一般的ないぼ
- 手足にできることが多く、表面がザラザラしている
- 大きくなると硬く盛り上がる
- 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
- 顔や手の甲などにできる小さくて平らないぼ
- 尖圭コンジローマ
- 性感染症の一種で、陰部や肛門周囲にできる
- カリフラワー状に増殖
いぼの治療方法
いぼの治療方法は、以下の通りです。
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液体窒素療法
1〜2週間おきに数回の治療が必要
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外用薬
サリチル酸ワセリンや活性型ビタミンD3、モノクロロ酢酸など
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炭酸ガスレーザー治療(保険適用外の場合あり)
いぼを焼灼して除去
水いぼ(伝染性軟属腫)とは?
水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによって引き起こされる皮膚感染症です。特に子どもに多く、肌と肌の接触でうつることがあります。
水いぼの症状
水いぼの症状は、以下の通りです。
- 光沢のある小さなドーム状のいぼ ができる(1〜5mm程度)
- 中心がくぼんでいる のが特徴
- 体のどこにでもできるが、わきの下、腕、足、体幹、顔 にできやすい
- かゆみがある場合もあり、掻くと広がる
水いぼの原因と感染経路
水いぼの原因と感染経路は、以下の通りです。
- 肌と肌の接触 による感染(兄弟・友達同士でうつりやすい)
- 湿疹やアトピー性皮膚炎がある子ども は感染しやすい
水いぼの治療方法
いぼの治療方法は、以下の通りです。
- 摘除(ピンセットで取り除く)
- かゆみが強い、広がりが早い場合に行う
- 痛みを伴うため、事前に麻酔のシール(ペンレス)を貼ることが多い
いぼ、水いぼの予防・日常生活の注意点
いぼ、水いぼの予防および日常生活の注意点は以下の通りです。
- いぼや水いぼを触らない(触ると広がる)
- タオルや衣類を共有しない
- プールの後はシャワーでしっかり洗い流す
- 肌の保湿をしっかり行う(アトピーや乾燥肌の方は特に注意)
- 掻き壊さないよう爪を短くする
まとめ
いぼや水いぼは 放置すると増えてしまう ことがあるため、気になる場合は早めに皮膚科を受診しましょう。