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当院は予約制となっております。(美容は完全予約制です)

住所
東京都品川区上大崎2丁目15-18
目黒東豊ビル5階
TEL:03-3447-1555

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目黒の内科・皮膚科・アレルギー科・美容皮膚科|ルアクリニック

肺炎

空気は口や鼻から取り込まれ、気管や気管支を通って肺に届けられます。
その肺の奥には「肺胞」と呼ばれる小さな袋状の構造があり、ここで酸素と二酸化炭素の交換が行われています。
この肺胞が細菌やウイルスなどに感染して免疫細胞と戦い火事(炎症)を起こした状態が肺胞でおきている炎症=「肺炎」です。

肺炎は咳・痰・発熱といった風邪に似た症状が見られますが、炎症がおきている場所はのどが中心の風邪とはことなり肺でおきています。

つまり、感染の起きる場所に大きな違いがあり、感染や自己免疫・異物などで肺でおきる炎症を肺炎といいます。
風邪は喉などの「上気道」で起こる一方、肺炎は「肺」そのものに炎症が及ぶ感染症です。

風邪をきっかけに上気道のウイルスや細菌が肺に達し、肺炎へと進展するケースも少なくありません。いわゆる「かぜをこじらせて肺炎になった」状態です。
特にインフルエンザウイルスやコロナウイルス(Covid19)は肺炎を引き起こす可能性があります。

初期には風邪と見分けがつきにくいですが、肺胞という呼吸に重要な場所で炎症がおきるため放置すると呼吸機能が悪化し、場合によっては入院や酸素療法が必要になることもあるため、早めの対応が重要です。

風邪だと放置せずに症状が継続する場合や徐々に増悪する場合(寒気や倦怠感が強い、汚い痰がたくさんでるなど)は医療機関に受診することをおすすめします。

 

肺炎の原因

肺炎の多くは、風邪と同じようにウイルスや細菌などの感染がきっかけとなって起こります。
しかし、カビ・アレルギー・膠原病・薬剤の副作用など、感染以外による原因もあり注意が必要です。

感染症の場合は病原体を吸い込んだからといって必ず肺炎になるわけではなく、体調や免疫力の低下など複数の要因が重なることで発症するため、予防するためには手洗いうがい、栄養、十分な睡眠をとることが重要です。

病原体による肺炎の原因

肺炎を起こす病原体は主に以下の4種類に分類されます。

  • 細菌性肺炎

    もっともよく見られるのが「肺炎球菌」によるものですがそのほかに「ブドウ球菌」や「結核菌」などで発症します。 肺炎球菌は日本人の数%の鼻や喉に常在している細菌で、風邪などで体力が落ちたときや、誤って唾液や食べ物を気管に入れてしまった際に肺に侵入し、発症することがあります。

  • ウイルス性肺炎

    コロナウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスなどが代表です。 細菌と異なり抗菌薬は効果がなく、対症療法や抗ウイルス薬による治療が中心です。感染力が強く隔離が望ましい場合や、コロナなど後遺症になる可能性があるウイルスもあるため的確な診断が必要です。当院では迅速抗原キットを上記3種類とも取り揃えており診断に有効です。

  • 真菌(カビ)による肺炎

    免疫が低下している方では、カンジダやアスペルギルス、クリプトコッカスといった真菌が肺に感染し、「肺真菌症」を引き起こすことがあります。通常の抗菌薬ではなく真菌に効果能ある抗生剤を使用します。

  • マイコプラズマ肺炎

    細菌に似た微生物で、細胞壁がないため一般的な抗菌薬が効きにくい特徴があります。 若年層に多く見られ、「非定型肺炎」と呼ばれることもあります。熱がでにくく、咳が長引くことが典型的な症状です。血液検査やレントゲンや迅速抗原キットでわかることがあります。抗生剤でもマイコプラズマに効果のある抗生剤を使用する必要があります。

  • 非感染性肺炎

    感染が原因でない肺炎も存在します。

  • 間質性肺炎

    肺の奥にある肺胞の壁に炎症が起き、時間とともに線維化(硬くなる)することで酸素を取り込みにくくなる病気です。 アレルギー反応や自己免疫疾患(膠原病)、薬剤(漢方薬など)の副作用などが原因として知られています。 特発性(原因不明)で発症するケースもあり、特に中高年の男性に多く見られます。

  • 肺水腫

    肺の毛細血管から水分がしみ出し、肺胞内にたまってしまう状態です。 重症の肺炎や心不全が原因となることがあり、酸素の取り込みが妨げられて呼吸困難を引き起こします。

  • 誤嚥性肺炎

    飲食物や唾液などが誤って気管へ入り込んだ際、その中の細菌が肺で感染を起こすことで発症します。 特に高齢者に多く、飲み込む力の低下や咳反射の衰えが要因となります。 口腔内の細菌が原因になることが多いため、日頃の口腔ケアも重要です。

肺炎の検査

肺炎の診断には、症状の確認に加えて、以下のような検査が行われます。

  1. 画像検査
    • 胸部X線写真:肺に影(浸潤影)があるかを確認します。
    • CT検査:X線より詳細に肺の状態を把握でき、初期の病変や合併症の有無も確認可能です。当院徒歩2分のメディカルスキャニング目黒で撮影し放射線医師の診断を受けることが可能です。早ければ撮影したその日に診断をつけることができます。
  2. 血液検査
    • CRP:体内で炎症が起こると上昇するたんぱく質で、炎症の有無を確認します。
    • 白血球数:感染時に増加します。特に細菌感染では好中球の割合が高くなります。
  3. 迅速検査
    • インフルエンザウイルスやコロナウイルス、アデノウィルスの有無を短時間で確認する検査です。 また、尿検査で肺炎球菌やレジオネラの抗原を調べることもあります。
  4. パルスオキシメーター
    • 指先で酸素飽和度(SpO₂)を測定し、呼吸機能の状態を評価します。 肺炎が進行していると酸素濃度が低下することがあります。コロナでは呼吸が苦しいなどの自覚症状があまりなく、パルスオキシメーターでは低い値を示すことがあり診断に重要な役割を担っています。
  5. 喀痰検査
    • 痰を採取して培養し、原因となる病原菌を調べます。 結果が出るまでに数日かかりますが、治療方針の決定に役立ちます。

肺炎の主な症状

  • 発熱:高熱(38~39℃以上)が出ることもあり、脱水や体力の低下に注意が必要です。
  • 咳・痰:乾いた咳または痰を伴う咳が続きます。細菌性では黄色〜緑色の痰を伴うことが多いです。ただし、咳が目立たない肺炎もあるので注意が必要です。
  • 胸痛:咳が続くことによる筋肉痛や、胸膜炎による鋭い胸痛が出現することもあります。
  • 呼吸困難感・呼吸苦:肺で酸素を取り込めない状態になると、呼吸が苦しくなります。重症化するとチアノーゼ(唇や爪が紫色)を伴います。

高齢者の誤嚥性肺炎では、目立った症状が出にくく、「なんとなく元気がない」「食欲が落ちた」などの変化がサインとなることもあります。

肺炎の治療方法

治療法は原因によって異なります。

  • 細菌感染が原因の場合:抗菌薬を用いた治療
  • ウイルス感染が原因:抗ウイルス薬(インフルエンザなど)を使用
  • 自宅の環境や重症例では入院のうえ、点滴や酸素投与を行うこともあります
  • 対症療法:咳止め、去痰薬、解熱鎮痛薬などで症状の緩和を図ります

肺炎の治療で重要なこと

  • 栄養と水分を意識する

    体調が悪い時は食欲が落ちがちですが、消化の良いものから少しずつ栄養をとることが大切です。おかゆやスープ、果物などが適しています。 また、発熱時は汗を多くかくため、水分と塩分の補給を意識的に行いましょう。

  • 処方薬を正しく服用する

    抗菌薬や抗ウイルス薬は医師の指示通りに最後まで服用することが大切です。 途中でやめてしまうと、効果が乏しかったり、症状が再燃したり、耐性菌ができてしまう恐れがあります。

  • 十分な休養をとる

    咳や発熱で体力が低下するため、無理をせず体を休めることが回復への近道です。 特に高齢の方は、免疫力が落ちやすく重症化しやすいため注意が必要です。十分な睡眠と快適な休養環境を整えるよう努めましょう

肺炎の予防方法

  1. 日常の感染対策
    • 人混みをさける
    • マスクの着用(人混みや空気が乾燥した時期)
    • アルコールによる手指消毒
    • 手洗い・うがいの徹底
    • 十分な睡眠をとる
    • ワクチン接種をする
  2. ワクチン接種
    • 肺炎球菌ワクチンは、65歳以上の方を中心に接種が推奨されています。 また、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、RSウイルスワクチンなども、重症化を防ぐための有効な手段です。ただし、副作用にも注意が必要です。効果と副作用について丁寧で適切な説明をうけ納得した上での接種をおすすめします。

まとめ

肺炎は風邪とよく似た初期症状を示すことがありますが、より深刻な疾患であり、見過ごすと重症化するリスクもあります。
高熱が続く、咳が激しい、息苦しいなどの症状が数日以上続く場合は、早めに医療機関を受診することが重要です。

また、日頃から感染予防やワクチン接種を行い、肺炎になりにくい体づくりを意識していきましょう。

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